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芸西天文台通信<2002年7月30日号>


 今夏1番暑い日、ドームの中は30℃を越していました。雲の湧く悪い条件でしたがなんとか雲間に次の3星を捉えることができました。

(1)池谷・張彗星
 中心核付近のみが写りました。15.6等に落ちてしまいました。コマは30”と小さく尾はまったく見えません。このまま340年先の世界へ消えていくのでしょうか。
[P/2002 C1池谷・張彗星の写真]
P/2002 C1(Ikeya-Zhang)
2002年7月30日 21時15分から12分間露出
芸西天文台 60cmF3.5反射 (TP6415)

(2)C/2002 O4
 去る7月22日、ドイツで見つかった彗星です。13.5等星ですが、モーションが北に速く10分の露出では長い線になります。リニア計画の隙間をついて彗星はたくさん飛び込んできます。
[C/2002 O4の写真]
C/2002 O4
2002年7月30日 23時31分から8分間露出
芸西天文台 60cmF3.5反射 (TP6415)

(3)小惑星2002 NY40
 8月17日ころ地球を掠めます。その姿はこれです。まだ地球から遠く2枚の撮影で少し移動しただけです。芸西での位置測定はコメットブレテンに発表します。
[小惑星2002 NY40の写真]
2002 NY40
2002年7月30日 22時29分と22時56分をコンポジット
芸西天文台 60cmF3.5反射 (TP6415)






Copyright (C) 2002 Tsutomu Seki. (関勉)