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思い出の彗星


ハレー彗星

 5月に現れて大彗星となった星は私の記憶にありません。父から聞いた話ですが、1910年(明治43年)のハレー彗星は物凄く地球に接近して、尾が夜空いっぱいに輝いたそうです。5月20日頃、ハレーが太陽面を通過し、その核が日面に黒い点となって見えるかもしれないということで、東京天文台を始め、多くの天文台で注意しましたが、実際には何も見えず、結局核は30km以内の小さな物であろうと結論づけられました。そのことは1986年のハレー接近のとき、ハレー彗星観測衛星ジオットが核に突入して証明したことです。1910年のハレー彗星については多くの奇怪な事件があり、いまホームページに連載中の『ホウキ星と50年』で数々のエピソードを紹介します。

 ここでハレー彗星に関してミステリアスなニュースを1つ。以前私の物置から3枚1組のハレー彗星の絵ハガキが出てきたのです。明治43年5月(ハレー大接近中)に東京天文台が発行したもので、当時悪天候の続く中、奇跡的な一瞬の晴れ間に望見したもので、何と尾の中に入った地球からの眺めです!! この絵ハガキを一体誰が入手したのか。そこで私の家系で”幻の人間”が登場するのです。そのことについては、いずれ『ホウキ星と50年』で解き明かしましょう。



物置から出てきたハレー彗星の絵ハガキ



Copyright (C) 1999 Tsutomu Seki. (関勉)